メンタルサンドバッグ

30代独身女、病人で働きたいニートの生活と本音をぶつけてます。

宮崎駿と悪意ある視聴者の話。

宮崎駿が何度目かの引退撤回をしましたね。これ、「君の名は。」の大ヒットが無関係ではないのではないでしょうか。千と千尋以外のジブリ映画は君名に軒並み抜かされてしまいました。千と千尋はロングランで、一年くらい映画上映しててあの興行成績なので、君名が一年上映したらもしかしたら抜かすかも。そのくらいの邦画アニメ大ヒット作です。そんなには上映しないから抜かすのはまあ、私も無理だとは思ってますが。
宮崎駿は絶対、新しい才能が出てきて自分に追いついて来ようとしてるの悔しいはず(笑)手塚治虫がそうだったように。若い才能には嫉妬する。
私はそういうの好きです。嫉妬するってことは、新しい才能や表現をなんだかんだと否定してないってこと。現代人はああいうのが好きやねんな!と学び、「もっといいもの作ってやる!俺のがうまいこと作ってやるからな!」って方向に向かう。
切磋琢磨ですよね。いい世界だ。
見てもないのにボロカス言ってテレビショッピングでフライパン褒めてる映画監督もいますけど。あんた映画製作じゃ食べられんの?という全私からのツッコミが入ります。

一方。
世の中には一定数、「悪意ある視聴者」がいます。初めから批判するために創作物を消費する類の人です。
私は某掲示板が昔から結構好きで、ここに書き込まれる知識にかなり恩恵を受けています。
知らないことを詳しい人がタダで解説してくれるんです。これはありがたいことです。
でもここには批判し、否定するだけして反論には絶対に納得しない人がいます。連載中の作品だと、何を書かれてもこの作者はダメだ、このキャラはダメな奴だ、と毎週とか、毎月繰り返すのです。
また、実際このようなやり取りをしました。やや略してます。

私「君の名は。の何気なく練りこまれた民俗学的な部分好き」
相手「見たことないけどどんなの?」
私「古事記とかの神話」
相手「そういう見方をすると面白そうだね。神話はナニコレ?どうしてこうなるの?ってところあるし。この作品もそうなんだってね」

見てないと言って人に魅力を尋ねておいて初めっから否定にかかってます。感じ悪いです。
これを私は「悪意ある視聴者」または「悪意ある読者」と呼んでるんですが。この人たちは常に上から目線です。何があっても賞賛するつもりは毛頭なく、おまけにちゃんと見たり読んだりしてない。本当に読んでなかったり、ぱらぱらっとなんとなく斜め読みして自分に理解できないと、おかしな作品だ、おかしな作者だと騒ぎます。
すんごいタチが悪いのは、

A「○○は××」

とAが発信する。
するとB、

B「Aの言ってることはおかしい。□□は△△」

と絡んでいく(つまり話が噛み合ってないのに言い返している)。
見かねたCが横から、

C「いやいや、Aは□□の話はしてないよ」

と噛み合ってないことを気づかせようと口を挟むと今度は

B「AとC、お前らが間違ってる」

などと言うのです。話が噛み合ってないことすら認めないし人のせい。
よく読みもしないし他人の話なんて聞く気ないんですね。まさに批判するための批判。

なんなんでしょうね?

話広げておいてこういうのも投げてるんですが、彼らは一体何が楽しくて創作物を見ているんでしょう。特に連載なんて追うのをやめればいいのに読んで文句言ってます。わかりにくいことは「何が言いたいのかわからない、この作者は表現が下手」伏線は「後付け」とこき下ろします。
「何が言いたいのかわからない」というのは、表現が悪いこともありますが、読み手受け手の中に作品を消化するだけの素地がないからのこともあると思うのですよ。極端な例えですが、作品内の天気の描写はよくキャラクターの心象風景と言われます。それを知っているとキャラクターが笑っていても「ああ、本当は悲しいんだな」と解釈できます。でもそういった読み方を知らないと「雨は降っているだけ」で「笑っているから楽しい、嬉しいんだろう」みたいな受け取り方をし、「雨が降っているから本当は悲しいんだよ」という意見が飛躍しているように感じて理解できないし、そんな解釈をする人こそおかしいように見えるのです。

わかっていても気に入らないから叩く、という人もいます。アンチです。
そういう人は逆にファンよりもよく読み込んでたりします。頭が悪いわけでもありません。自分なりの解釈を出します。そして「気に入らない」と叩きます。
読まなきゃいいのに。
とにかく、その人たちは嫌いな作品を否定するために読むのです。

私は呑気な受け手で、好きな感じの作品はアラがあっても結構目を瞑ります。読めない漢字のように飛ばします。君の名は。好きです。好きなものはできる限り作者が言いたいことを読み取れるよう心がけています。おかしいと思うことはあります。でもいいんです。ああいうのが好きなんです。
嫌いっぽいものには極力近づきません。ユーリ オン アイスとかすごい嫌いなんですけど、なぜかといえばキモイから。
人気アニメだし、ちょっとどんなものか見てみようかなと煽りとかあらすじみたらとにかくキモイ。感覚的に合わない。私はああいうものをキモイと感じる。
フィギュアスケートは好きです。アニメも好きなほうです。でもユーリはキモイです。見たくありません。ゆえに見てません。好きだと言ってる人に絡んでいったりもしません。Twitterでフォロワーさんがユーリを語っていたら飛ばします。
しかし、私は前情報を読んだ上で「これは私には合わない」と判断して近づかないでいます。
気に入らないといえば、映画にもなった「ホワイトアウト」と同作者の「奇跡の人」も嫌いで、ホワイトアウトが面白いから読んだらとんでもなくクソだった。胸糞悪かった。滅多に本を捨てない私が一回読んで捨てました。

それでいいんじゃないでしょうかね。

確かに、「物凄くクソだった」という気持ちを吐き出して誰かに聞いてもらいたい、共感してもらいたいって感情はあります。だからムカつくわーって話はします。よくします。だってクソい感情を掻き立てていったんだもん。そういうのは吐き出したいもん。
でも、だから、私は同作者の本は作家買いしません。「合わないものを書く」のがわかったので文句言うために読んだりしません。
同じく、新海誠も「君の名は。」は好きで初めて複数回同じ映画を見に行ってまだもう一回見に行きたくて小説版もアナザーもRADの曲も買ってヘビロテしてるくらい好きなんですけど、「秒速5センチメートル」は結末が合いそうにないので視聴する予定がありません。

嫌いなものを継続視聴して文句を言い続けたり、文句を言うのを目的に作品に触れて文句を講釈のようにたれて好意的な人までもを攻撃する様は不快です。

宮崎駿がいいのは、偏見ですがたぶんあの人にとって「君の名は。」は好みではない。コメント見てても手放しでいい映画だったとか言わないあたり宮崎駿の評価は高くない。だが売れているのは事実。自分の邦画アニメの地位が危ない。それでもありきたりの批判に走るのではなく、自分の舞台に戻ってくるのを選ぶがあたりですね。いいですね。
引退撤回が「君の名は。」のせいなのかどうなのか本当のところは知らないんですけど、丁度悪意だらけの受け手に接することが続いてうんざりしてたところだったので、宮崎駿の引退撤回に関してちょっと私はいい気分になりました。





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